「更年期のめまい、なぜ増える?東洋医学「腎」と自律神経の関係・神戸三宮」

40代・50代になってから、 めまいを感じやすくなったのは、 あなたの気力の問題じゃありません。
整体師として23年、 のべ10万人以上の体と向き合ってきて、 そう確信しています。
急に立ち上がると、 フワッと足元が頼りなくなる。
家事の途中で、 一瞬、視界がぐらつく。
若い頃はこんなことなかったのに、 最近になって増えてきた。
そんな経験はありませんか。
「年齢のせいだから仕方ない」
「更年期だから我慢するしかない」
そう思って、 やり過ごしている方が少なくありません。
でも、本当の理由は、 もっと別の場所にありました。
■ のべ10万人と向き合って、わかったこと
正直に言うと、私も最初のうちは、 40代・50代の方のめまいのご相談を受けても、
「更年期ですね」で終わらせてしまうことが 少なくありませんでした。
「そういうものなんですね」 とは言っていただける。
でも、また次にいらしたときには、 同じようにフラッとする、 というお話を伺うことになる。
一向に、根っこの部分が変わらないんです。
今思えば当然でした。 見ている場所が、違っていたんですよね。
来る日も来る日も同じお話を聞きながら、
「年齢のせいだと片付けてしまって、 本当にこの方の力になれているんだろうか」 と、ずっと引っかかっていました。
■ 転機は、東洋医学との出会い
転機があって、東洋医学の考え方を 取り入れるようになってから、 見え方がガラリと変わりました。
40代・50代でめまいを感じやすい方の 多くに共通していたのが、
本当の理由は「腎(じん)」の バランスの変化にあるかもしれない、 ということでした。
はい、また出てきましたね。腎。
腎臓の病気の話ではありません。
東洋医学でいう「腎」は、 体を根っこから支える エネルギーの蓄えのようなものを指す、 もう少し広い意味の言葉です。
■ 東洋医学でいう「腎」とは
東洋医学では、腎は 「生まれ持ったエネルギーを蓄え、 年齢とともに少しずつ使っていく働き」 を担っていると考えられています。
このエネルギーは、 頭や耳にも深く関わっているとされ、
十分に満たされていれば、 頭までしっかりエネルギーが届き、 めまいを感じにくい、とされています。
反対に、年齢を重ねる中で このエネルギーが少しずつ変化していくと、
頭まで十分に届きにくくなり、
フワッとした感覚や、 耳鳴り、もの忘れの増加などに つながりやすい、というのが 東洋医学の考え方です。
これは、決して特別なことではなく、 誰にでも起こりうる、 自然な体の変化のひとつとして 捉えられています。
現代的に見ても、更年期の時期は、 女性ホルモンの変化にともなって 自律神経のバランスが乱れやすく、
めまいやほてり、 のぼせを感じやすくなる、 と考えられています。
■ 経絡(けいらく)から見る「腎」とめまいの関係
東洋医学では、体には 「経絡(けいらく)」という、 エネルギーの通り道のようなものが 全身に張り巡らされていると考えます。
なかでも、足の裏から すねの内側を通り、体幹まで つながる経絡が、
「腎」と深く関わっているとされています。
この経絡の上、 足首の内側にあるポイントは 「太渓(たいけい)」と呼ばれ、
古くから、体の根本的な力を 補いたいときに使われてきた 場所として知られています。
また、足の裏、指の付け根あたりにある 「湧泉(ゆうせん)」というポイントも、
疲れをやわらげたいときに よく知られています。
■ 体に現れる「腎」のサイン
問診をしていく中で、 40代・50代でめまいを訴える方には、 いくつかの共通点があることに気づきました。
・立ちくらみが増えた
・耳鳴りを感じることがある
・もの忘れが気になるようになった
・腰やひざに違和感がある
・夜中にトイレで目が覚めやすい
・疲れが抜けにくくなった
こうした体のサインは、 腎のエネルギーが変化しやすい状態と 関連していることがある、と私たちは考えています。
真面目な人ほど、 「年齢のせいだから」と 自分を後回しにしてしまいます。
でも、体の変化に気づいて 向き合うことは、 決して弱さではありません。
■ 全身のバランスから整えるという視点
ひふみ整体では、 「めまい」という結果だけを見るのではなく、 体全体のバランスを確認することを大切にしています。
具体的には、丁寧な問診と触診を通じて、 今、体のどこに一番負担が かかりやすい状態にあるのかを確認します。
そのうえで、東洋医学の経絡の考え方も取り入れながら、
姿勢・呼吸・自律神経・腎を含む内臓の状態など、 体全体を見ながらコンディションを整えていきます。
局所だけをほぐしても、 また同じことの繰り返しになってしまう。
だからこそ、体全体を一つのつながりとして捉える視点が 欠かせないと、10万人以上の方と向き合う中で実感してきました。
なお、めまいの背景には、 血圧や貧血、心臓の不整脈、 耳の中の異常などが
関わっているケースもあります。
めまいが強い、繰り返し起こる、 意識が遠のく、胸の痛みを伴う、 といった場合は、
内科や耳鼻咽喉科、婦人科など、 専門の医療機関を受診することが大切です。
■ ご自宅でできる小さなセルフケア
日々の生活の中でも、 意識していただきたいことがあります。
・起き上がるときは、いったん座ってから、 ゆっくり立ち上がる
・足腰を冷やさないよう、 靴下やレッグウォーマーを活用する
・寝る前に、太渓のあたりを 優しく温めたりさすったりする
・良質な睡眠時間を確保する
・軽いウォーキングなど、 無理のない範囲で体を動かす
小さな習慣ですが、 腎への負担を減らす一つの手がかりになると 考えられています。
■ 一人で頑張らなくて大丈夫です
セルフケアは大切ですが、 それだけでは追いつかないと感じる時期もあると思います。
「年齢だから仕方ないと、 ずっと我慢してきた」
そんな状態が続いているなら、 それはあなたが弱いからではありません。
体全体からのサインかもしれません。
セルフケアを試してみてもなかなか変わらないと感じたら、 一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
ひふみ整体では、全身整体を通じて、 体全体のバランスを確認しながら、 あなたのコンディションづくりに寄り添います。












