「夏なのに手足が冷える…意外な原因とは?」

夏なのに、手足が冷たい。

そう感じるのは、 あなたの体質のわがままではありません。

整体師として23年、 のべ10万人以上の体と向き合ってきて、 そう確信しています。

外は真夏の暑さなのに、 手先や足先だけが、 ひんやりと冷たい。

冷房の効いた部屋にいると、 気づけば靴下を 何枚も重ねている。

お腹を触ると、 ひんやりしていることもある。

周りの人には、 「暑がりなくせに、 冷え性なんておかしいね」 と言われることもあります。

そんな経験はありませんか。

「冷え性だから仕方ない」 そう思って、 やり過ごしている方が少なくありません。

でも、本当の理由は、 もっと別の場所にありました。

■ のべ10万人と向き合って、わかったこと

夏になると、 「冷え性なので温めてください」 というご相談が増えます。

以前の私は、 冷えている手足を 直接温めることしか 知りませんでした。

施術中は、 ぽかぽかと温かくなります。 ご本人も「楽になりました」 とおっしゃいます。

でも、帰り道、 冷房の効いた電車に乗ると、 また指先が冷たくなっていく。

そんなお話を伺いながら、 「手足を温めることと、 根本的な冷えの改善は、 少し違うのかもしれない」 と感じるようになりました。

■ 転機は、東洋医学との出会い

転機があって、東洋医学の考え方を 取り入れるようになってから、 見え方がガラリと変わりました。

夏なのに手足が冷える方の 多くに共通していたのが、

本当の理由は「脾(ひ)」の バランスの乱れにあるかもしれない、 ということでした。

はい、また出てきましたね。脾。

胃腸の病気の話ではありません。

東洋医学でいう「脾」は、 食べたものから、 体を温めるエネルギーを作る働きを含む、 もう少し広い意味の言葉です。

■ 東洋医学でいう「脾」と手足の冷え

東洋医学では、脾は 「食べたものからエネルギーを作り、 それを手足の先まで届ける働き」 を担っていると考えられています。

この働きがしっかりしていると、 手足の先まで温かさが届き、 冷えを感じにくい、とされています。

反対に、冷たい飲み物や 食べ物のとりすぎ、

冷房による冷えが続くと、

脾の働きが弱りやすくなり、 エネルギーが手足の先まで 届きにくくなる、と考えられています。

これは、夏特有の環境が、 かえって脾に負担をかけている、 というのが東洋医学の考え方です。

自律神経の面から見ても、 屋外の暑さと室内の冷房、

この寒暖差の繰り返しが、 血管の収縮と拡張を 何度も引き起こし、

手足の先の血流が 乱れやすくなる、 とも考えられています。

この脾の働きが乱れやすくなる要因として、 次のようなものが挙げられています。

・冷たい飲み物や食べ物のとりすぎ ・冷房による体の冷え ・不規則な食事 ・自律神経の乱れ

■ 経絡(けいらく)から見る「脾」と冷えの関係

東洋医学では、体には 「経絡(けいらく)」という、 エネルギーの通り道のようなものが 全身に張り巡らされていると考えます。

なかでも、足の親指から 足の内側を通り、お腹まで つながる経絡が、

「脾」と深く関わっているとされています。

この経絡の上、 足の内側、土踏まずのあたりにある 「太白(たいはく)」というポイントは、

古くから、体を内側から 温めたいときに 使われてきた場所として知られています。

また、足の甲、 土踏まずの少し前にある 「公孫(こうそん)」というポイントも、

胃腸の働きを 整えたいときに よく知られています。

■ 体に現れる「脾」のサイン

問診をしていく中で、 夏に手足の冷えを訴える方には、 いくつかの共通点があることに気づきました。

・冷たいものが好きで、よく口にする ・食後に眠くなりやすい ・むくみやすい ・疲れが抜けにくい ・お腹を触るとひんやりしている ・甘いものが欲しくなりやすい

こうした体のサインは、 脾の働きが乱れやすい状態と 関連していることがある、と私たちは考えています。

なお、手足の冷えが片側だけに強い、 指の色が白や紫に変わる、 しびれを伴う、といった場合は、

血流や神経に関わる病気が 隠れていることもあるため、

内科など医療機関を 受診することが大切です。

■ 全身のバランスから整えるという視点

ひふみ整体では、 「手足の冷え」という結果だけを見るのではなく、 体全体のバランスを確認することを大切にしています。

具体的には、丁寧な問診と触診を通じて、 今、体のどこに一番負担が かかりやすい状態にあるのかを確認します。

そのうえで、東洋医学の経絡の考え方も取り入れながら、

姿勢・呼吸・自律神経・脾を含む内臓の状態など、 体全体を見ながらコンディションを整えていきます。

局所だけを温めても、 また同じことの繰り返しになってしまう。

だからこそ、体全体を一つのつながりとして捉える視点が 欠かせないと、10万人以上の方と向き合う中で実感してきました。

手足を直接温めることも、 もちろん大切なケアのひとつです。

ただ、それだけで終わらせず 「なぜ、冷えやすい状態が 続いているのか」まで確認していく。

そこまで見て初めて、体全体のコンディションを 整えるお手伝いができると考えています。

■ ご自宅でできる小さなセルフケア

日々の生活の中でも、 意識していただきたいことがあります。

・冷たい飲み物より、常温か白湯を選ぶ

・寝る前に、足の内側の太白を軽くさすってみる

・冷房の効いた部屋では、薄手のカーディガンを一枚

・湯船に浸かり、足首をゆっくり回す

小さな習慣ですが、 脾への負担を減らす一つの手がかりになると 考えられています。

■ 一人で頑張らなくて大丈夫です

セルフケアは大切ですが、 それだけでは追いつかないと感じる時期もあると思います。

「夏なのに、 毎年この冷えに悩まされている」

そんな状態が続いているなら、 それはあなたの体質のわがままではありません。

体全体からのサインかもしれません。

セルフケアを試してみてもなかなか変わらないと感じたら、 一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。

ひふみ整体では、全身整体を通じて、 体全体のバランスを確認しながら、 あなたのコンディションづくりに寄り添います。

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