汗が止まらない・のぼせる…更年期と夏を快適に過ごすヒント」

急に汗が吹き出して、 顔だけがカーッと熱くなる。

そう感じるのは、 あなたの気合が 足りないからではありません。

整体師として23年、 のべ10万人以上の体と向き合ってきて、 そう確信しています。

会議中、周りは涼しい顔をしているのに、 自分だけ汗が止まらない。

夜、寝汗でシーツが 湿っていることに気づく。

扇風機に当たっても、 顔のほてりだけがなかなか引かない。

化粧が崩れることを気にして、 外出が少し億劫になる、 という声も聞きます。

そんな経験はありませんか。

「夏だから仕方ない」 「更年期だから我慢するしかない」

そう思って、 やり過ごしている方が少なくありません。

でも、本当の理由は、 もっと別の場所にありました。

■ のべ10万人と向き合って、わかったこと

夏になると、 40代・50代の女性から、 「汗が止まらなくて困っている」 というご相談が増えます。

以前の私は、 背中や首まわりの 汗腺のあたりを ほぐすことしか 知りませんでした。

施術のあとは、 少し楽になったように 感じていただけます。

でも、また暑い日になると、 同じように汗だくで いらっしゃることになる。

そんなお話を伺いながら、 「これは、単なる暑がりとは 少し違うのかもしれない」 と感じるようになりました。

■ 転機は、東洋医学との出会い

転機があって、東洋医学の考え方を 取り入れるようになってから、 見え方がガラリと変わりました。

40代・50代で、 汗やのぼせに悩む方の 多くに共通していたのが、

本当の理由は「腎(じん)」の バランスの変化にあるかもしれない、 ということでした。

はい、また出てきましたね。腎。

腎臓の病気の話ではありません。

東洋医学でいう「腎」は、 体を内側から潤し、 冷ます働きも含む、 もう少し広い意味の言葉です。

■ 東洋医学でいう「腎」と汗・のぼせの関係

東洋医学では、腎には 体を潤す働きと、 温める働きの、 両方があると考えられています。

このうち、体を潤し 冷ます働きが年齢とともに 少しずつ変化していくと、

体の中の熱を うまく冷ませなくなり、

顔や上半身がほてったり、 汗が急に噴き出したりする、 と考えられています。

これは、決して特別なことではなく、 多くの女性が経験する、 自然な体の変化のひとつです。

現代的に見ても、 女性ホルモンの変化は、

体温を調節する 自律神経の働きにも 影響を与えると考えられており、

血管の広がり方が コントロールしにくくなることが、

ほてりや発汗と 関係していると考えられています。

夏の暑さは、 この状態にさらに 拍車をかけやすいとされています。

■ 経絡(けいらく)から見る「腎」とほてりの関係

東洋医学では、体には 「経絡(けいらく)」という、 エネルギーの通り道のようなものが 全身に張り巡らされていると考えます。

なかでも、足の裏から すねの内側を通り、 体幹まで続く経絡が、

「腎」と深く関わっているとされています。

この経絡の上、 足首の内側、くるぶしの 少し上にある 「復溜(ふくりゅう)」というポイントは、

古くから、体を潤したいときに 使われてきた場所として 知られています。

また、内くるぶしの下あたりにある 「照海(しょうかい)」というポイントも、

寝汗やほてりを やわらげたいときに よく知られています。

■ 体に現れる「腎」のサイン

問診をしていく中で、 汗やのぼせに悩む方には、 いくつかの共通点があることに気づきました。

・突然、顔や上半身が熱くなる ・寝汗で目が覚めることがある ・口や喉が乾きやすい ・些細なことでイライラしやすい ・腰やひざに違和感がある ・耳鳴りを感じることがある

こうした体のサインは、 腎のバランスが変化しやすい状態と 関連していることがある、と私たちは考えています。

なお、発汗やほてりが急に強くなった、 体重減少や動悸、発熱を伴う、 といった場合は、

甲状腺の病気など、 医療機関での検査が必要な 別の原因が隠れていることもあります。

婦人科でのホルモン相談も 含めて、専門の医療機関に 相談することが大切な場合もあります。

■ 全身のバランスから整えるという視点

ひふみ整体では、 「汗やのぼせ」という結果だけを見るのではなく、 体全体のバランスを確認することを大切にしています。

具体的には、丁寧な問診と触診を通じて、 今、体のどこに一番負担が かかりやすい状態にあるのかを確認します。

そのうえで、東洋医学の経絡の考え方も取り入れながら、

姿勢・呼吸・自律神経・腎を含む内臓の状態など、 体全体を見ながらコンディションを整えていきます。

局所だけを冷やしても、 また同じことの繰り返しになってしまう。

だからこそ、体全体を一つのつながりとして捉える視点が 欠かせないと、10万人以上の方と向き合う中で実感してきました。

汗をかいている部分を冷やすことも、 もちろん大切なケアのひとつです。

ただ、それだけで終わらせず 「なぜ、汗やほてりが 出やすい状態が続いているのか」 まで確認していく。

そこまで見て初めて、体全体のコンディションを 整えるお手伝いができると考えています。

■ ご自宅でできる小さなセルフケア

日々の生活の中でも、 意識していただきたいことがあります。

・寝る前に、内くるぶし周辺の復溜や照海を軽くさすってみる

・汗をかいたら、こまめに水分補給をする

・通気性のよい、汗を吸いやすい素材の服を選ぶ

・寝室の温度と湿度を、眠りやすい状態に整える

小さな習慣ですが、 腎への負担を減らす一つの手がかりになると 考えられています。

■ 一人で頑張らなくて大丈夫です

セルフケアは大切ですが、 それだけでは追いつかないと感じる時期もあると思います。

「夏も更年期も、 毎年この時期がつらい」

そんな状態が続いているなら、 それはあなたの気合が 足りないからではありません。

体全体からのサインかもしれません。

セルフケアを試してみてもなかなか変わらないと感じたら、 一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。

ひふみ整体では、全身整体を通じて、 体全体のバランスを確認しながら、 あなたのコンディションづくりに寄り添います。

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