顔に突然ビリッと電気が走る。「顔面神経痛」と三叉神経痛の違いは?

歯みがきをした瞬間、頬にビリッと電気が走った。洗顔やお化粧のとき、あごのあたりに鋭い痛みが一瞬だけ突き抜ける。
冷たい風にあたると、目の下から頬にかけてズキンとする。
こうした「顔にビリッと走る痛み」を、多くの方は「顔面神経痛かな」と表現されます。
ですが、実際に医療機関で説明される名前は「三叉神経痛(さんさしんけいつう)」であることが少なくありません。
名前が似ていて混同されやすいこの2つは、関わっている神経も、出やすい症状も違います。
この記事では、まず「顔面神経痛」と「三叉神経痛」の一般的な違いを整理し、そのうえで、ひふみ整体が「なぜ顔まわりに負担がかかり続けるのか」をどんな視点で見ているのかをお伝えします。
顔に電気が走るような痛みは、まず医療機関で原因を確認していただきたい症状です。その前提のうえでお読みください。
「顔面神経痛」と三叉神経痛は、関わる神経が違います
顔には、はたらきの違う2つの神経が通っています。
三叉神経:顔の感覚(痛み・触れた感じ・温度)を脳に伝える神経。額・頬・あごの3つの領域に枝分かれしています。
顔面神経:表情をつくる筋肉を動かす神経。まぶたを閉じる、口角を上げるといった動きや、涙・唾液の分泌、舌の一部の味覚にも関わります。
三叉神経は「感じる」神経、顔面神経は主に「動かす」神経です。そのため、顔に走る痛みそのものは、三叉神経の領域の症状として説明されることが一般的です。
一般的に言われている違い

「顔面神経痛」という言葉は日常的によく使われますが、医学的な診断名としては一般的ではなく、実際には三叉神経痛や、歯・副鼻腔・帯状疱疹など別の原因が背景にあることもあります。
どの神経の、どんな状態なのかは、問診や画像検査などをもとに医療機関で見分けられます。自己判断がむずかしい症状なので、まずは受診をおすすめします。
まず医療機関で確認していただきたい理由
顔に電気が走るような痛みや、顔の動かしにくさは、原因によって対応が大きく変わります。
次のような場合は、整体より先に医療機関(脳神経内科・脳神経外科・歯科口腔外科・耳鼻咽喉科など)での検査を優先してください。
– 経験したことのない強い痛みが、急に出てきた
– 痛みがだんだん強くなっている、発作の回数が増えている
– 顔の片側が動かしにくい、まぶたが閉じにくい、口元がゆがむ
– 皮膚に発疹や水ぶくれが出ている、発熱がある
– ものが二重に見える、手足のしびれ、強い頭痛など、ほかの神経症状をともなう
– 50歳より前に、はっきりした顔の発作性の痛みが出た
ひふみ整体は医療機関の診断を否定しません。検査を受けたうえで、「体の使い方や緊張の面からもできることを考えたい」というときに、整体という選択肢があります。
ひふみ整体が大切にしている「なぜそこに負担がかかっているのか
ひふみ整体には、「病院で検査を受けて、体の使い方や生活の面からもケアしていきたい」という方が来院されます。
私たちが一貫して大切にしているのは、「なぜその場所に負担がかかり続けているのか」という視点です。
顔まわりには、ものを噛む筋肉(咀嚼筋)、首から頭を支える筋肉、表情の筋肉が集まっていて、首・肩・あご・呼吸の状態と互いに影響し合っています。
顔だけを見るのではなく、その周辺で何が起きているのかを、キネシオロジー・筋力テスト(体の反応を確認する検査法)で一つずつ確認していきます。
火災報知器と火元
ひふみ整体では、体の見方を説明するときに、火災報知器と火元のたとえを使うことがあります。
– 火災報知器=顔の痛み・違和感などの症状
– 火元=その症状の背景にある、体のバランスの崩れや緊張
報知器の音だけを止めても、火元が残っていれば火は消えません。
だからこそ、症状だけでなく、その奥にある背景に目を向けることを大切にしています。
※これは説明のためのたとえで、医学的な事実を述べたものではありません。
また、神経そのものの状態は医療機関で確認するものだという前提は変わりません。
顔まわりの負担の背景として考えられること
ひふみ整体では、顔の症状を「顔だけの問題」としては見ません。次のような視点から、複数の要素がどう重なっているかを確認していきます。
いずれか一つが原因と決めつけることはしません。
姿勢(首・あご・頭の位置)
スマートフォンやパソコンを見る時間が長いと、頭が前に出た姿勢になりやすく、下あごの位置や首の後ろの筋肉に負担がかかりやすくなります。
首すじや後頭部の緊張は、顔まわりの筋肉のこわばりとつながっていると考えられています。
噛みしめ・食いしばり
日中や睡眠中に無意識に奥歯を強く噛みしめていると、こめかみや頬の咀嚼筋が休まりにくくなります。
「気づいたら歯を食いしばっていた」という自覚がある方は、この視点が当てはまりやすいです。
呼吸
呼吸が浅く胸中心になると、首すじや肩まわりの筋肉が働き過ぎて、頭や顔を支える部分の緊張が抜けにくくなります。
深い呼吸は、上半身全体の力みをゆるめる入り口になります。
自律神経(過緊張)
ひふみ整体では、交感神経が優位なまま緊張が抜けない状態を「過緊張」と呼んでいます(ひふみ整体が臨床経験から用いている独自の考え方で、医学的な診断名ではありません)。
過緊張が背景にあると、休んでいるつもりでも筋肉がこわばりやすく、血流も下がりやすくなります。
疲れがたまった時期や気の張る時期に顔の症状が出やすい、という方では、この視点も一緒に確認します。
炎症・栄養
ひふみ整体では、自覚しにくいほど弱い炎症が、疲労や生活習慣の乱れによって長く続くことを一つの視点として見ています。
砂糖・小麦・植物油の摂り過ぎは体内の炎症を招きやすいとされ、良質なたんぱく質は組織の回復に関わります。
睡眠不足や慢性的なストレスも、炎症をくすぶらせやすい要因として確認します。
東洋医学の視点
東洋医学では、筋肉の緊張やこわばりは「肝(かん)」のはたらきと関わりが深いとされ、我慢・怒り・気の張りが続くと乱れやすいと考えられています。「肝」は目とも関わるとされ、目のまわりや頬の緊張、食いしばりと結びつけて捉えることがあります。体質や感情との関連もあわせて確認します。
感情・思考
不安や緊張が続く時期、責任感が強く頑張り過ぎてしまう時期に、顔や首の力みが強まる方は少なくありません。
断定はできませんが、心の状態と体の緊張は互いに影響し合うと考えられます。
これらのうち「どれか一つが原因」と決めつけず、姿勢・噛みしめ・呼吸・自律神経・炎症・東洋医学・感情がどう影響し合っているかを見ていきます。
今日からできるセルフケア
医療機関で検査を受けたうえで、日常の負担を減らす方向で試せることがあります。
無理のない範囲で取り入れてみてください。
痛みが出ているときに、顔や首を強くもんだり、痛みを誘発する動きを繰り返したりするのは避けてください。
刺激を減らす:冷たい風・エアコンの風が顔に直接あたらないようにする。洗顔・うがいはぬるま湯で。痛みが出やすい動作(強い洗顔、片側だけで噛むなど)はしばらく控える。
噛む負担を軽くする:硬いもの・長時間のガムを控える。日中、上下の歯が触れていないか気づいたら、少し口をゆるめて歯を離す。
首・肩をあたためてゆるめる:蒸しタオルやお風呂で後頭部・首すじをあたためる。肩を大きくゆっくり回す。
よくなる呼吸(4-9呼吸):鼻から4秒かけて吸い、9秒かけてゆっくり長く吐く。秒数は目安なので、苦しいときは吐く息を少し長くするだけでもかまいません。上半身の力みがゆるみやすくなります。
姿勢をこまめに戻す:スマートフォンを見る時間が長い方は、1時間に一度は顔を正面に戻し、首を軽く動かす。
睡眠を整える:朝日を浴びる、夜はスマートフォンを控える、カフェインを摂り過ぎない。緊張が抜けやすい生活リズムを意識する。
セルフケアを続けても痛みが変わらない、強くなる、新しい症状が出たといった場合は、自己判断で続けず、あらためて医療機関にご相談ください。
ひふみ整体でできること
ひふみ整体は医療機関ではないため、三叉神経痛などの診断名に対して「改善します」とお約束することはできません。
できるのは、
– 顔まわりの負担が、首・あご・噛みしめ・呼吸・自律神経のどこから来ているのかを検査で探ること
– 見えてきた背景に対して、体の外側(姿勢・関節・筋肉)だけでなく、内側(呼吸・自律神経・炎症のバランス)まで含めて整えていくこと
– 同じところに負担が集まりにくい体の使い方、生活習慣を一緒に見直していくこと
「顔面神経痛と言われた、あるいは三叉神経痛と言われたけれど、体の使い方や緊張の面からもできることを知りたい」
そう感じている方は、医療機関での検査を受けたうえで、顔まわりの負担の背景をいっしょに整理してみませんか。まずはお体の状態を検査するところから始められます。
神戸三宮のひふみ整体へ、お気軽にご相談ください。
FAQ
Q. 顔面神経痛と三叉神経痛はどう違いますか?
A. 三叉神経は顔の感覚を伝える神経で、片側の顔に電気が走るような発作的な鋭い痛みが出やすいとされます。
顔面神経は主に表情の筋肉を動かす神経で、痛みより顔の動かしにくさやピクピクした動きが中心です。「顔面神経痛」という言葉は日常的に使われますが、実際の痛みは三叉神経の領域の症状として説明されることが一般的です。見分けは医療機関で行われます。
Q. 顔にビリッと痛みが走ります。整体に行っても大丈夫ですか?
A. まずは脳神経内科・脳神経外科・歯科口腔外科・耳鼻咽喉科などで原因を確認してください。
特に、急に出た強い痛み、だんだん強くなる痛み、顔の動かしにくさや発疹をともなう場合は受診が優先です。
検査を受けたうえで、体の使い方や緊張の面からできることを考えたい場合に、整体という選択肢があります。
Q. 食いしばりと顔の痛みは関係がありますか?
A. 食いしばりそのものが顔の痛みの原因とは断定できませんが、こめかみや頬の筋肉が休まりにくくなり、顔まわりの緊張につながることがあると考えられています。
ひふみ整体では、噛みしめの背景にある姿勢や自律神経の状態もあわせて確認します。
Q. 病院の診断を否定されませんか?
A. いいえ。ひふみ整体は医療機関の診断を否定しません。診断や検査結果を前提としたうえで、「なぜその場所に負担がかかり続けているのか」を検査で探り、生活の中で負担を減らす方向をご提案します。











