太っていないのに睡眠時無呼吸症候群?痩せている人にも起こる理由

「睡眠時無呼吸症候群かもしれない」と言われたけれど、自分は太っているわけではない。
家族にいびきや呼吸の止まりを指摘されたけれど、体型は昔から細いまま。そんな戸惑いを感じている方はいらっしゃいませんか。
睡眠時無呼吸症候群は「太った中高年の男性の症状」というイメージが強く、痩せている人や女性には関係がないと思われがちです。
ですが実際には、体型に関わらず、眠っているあいだに喉の奥(気道)が狭くなりやすい条件が重なると、誰にでも起こりうると考えられています。
この記事では、ひふみ整体が大切にしている「なぜそこに負担がかかっているのか」という視点から、痩せている方にも起こる背景について一緒に考えていきます。
原因を一つに決めつけられるものではないという前提で読んでいただけたらと思います。
はじめにお伝えしたいこと
睡眠時無呼吸症候群は、眠っているあいだの呼吸の状態を検査し、医療機関で診断される症状です。
ひふみ整体は医療機関ではないため、検査による診断や治療は行いません。
ご家族から呼吸の止まりを指摘された、日中の強い眠気が続くといった場合は、まず睡眠外来や耳鼻咽喉科などの医療機関でご相談ください。
この記事は病気そのものの説明ではなく、「体の面から見たときに、なぜ気道や呼吸に負担がかかりやすくなるのか」を考えるための内容です。
ひふみ整体でできるのは、その背景にある姿勢や呼吸、自律神経の状態を一緒に見直していくことだと考えています。
痩せていても気道が狭くなる理由は一つではありません
いびきや無呼吸は、眠っているあいだに気道が狭くなり、空気が通るときに粘膜が振動したり、一時的に空気の通り道がふさがれたりすることで起こると考えられています。
体重は気道の狭さに関わる要因の一つですが、それがすべてではありません。
ひふみ整体では、痩せている方の場合、次のような視点が重なって関わっている可能性があると考えています。
– あごの大きさや位置など、骨格のかたち
– 頭が前に出た姿勢、猫背・巻き肩
– 口呼吸・浅い呼吸などの呼吸の癖
– 自律神経の乱れ・過緊張による眠りの浅さ
– 東洋医学的な「肺」「腎」の視点
– ホルモンバランスや年齢にともなう変化
一つずつ見ていきます。
あごの大きさ・位置という骨格の視点
日本人はもともと、あごが小さめで奥に引っ込みやすい骨格の方が多いと言われています。
あごが小さい、または後ろに下がっていると、そのぶん舌の収まるスペースが狭くなり、仰向けで眠ったときに舌の付け根が喉のほうへ落ち込みやすくなると考えられています。
これは太っているかどうかとは関係がありません。むしろ、体型が細くても骨格的に気道が狭くなりやすい方はいらっしゃいます。
子どもの頃から口が開きやすかった、歯並びを指摘されたことがあるといった方は、この視点が関わっている可能性があります。
頭が前に出た姿勢・猫背・巻き肩
デスクワークやスマートフォンの時間が長い生活が続くと、頭が前に出た姿勢(頭部前方位)や、猫背・巻き肩が固定化しやすくなります。
頭が前に出た姿勢は、あご下から首の前側にかけての空間を狭めやすく、仰向けで眠ったときに気道が圧迫されやすくなると考えられます。
また、猫背や巻き肩で胸郭(肋骨まわり)の動きが制限されると、呼吸そのものが浅くなり、鼻ではなく口で呼吸する癖につながりやすくなります。
姿勢の崩れは体型とは別の問題です。痩せている方でも、長時間同じ姿勢で過ごしていれば姿勢の癖はついていきます。
ひふみ整体では、姿勢の崩れを「結果」と捉え、なぜその姿勢になったのかという背景まで検査で確認しています。
口呼吸・浅い呼吸という呼吸の癖
日中に口が開いている、気づくと浅いため息が増えている。こうした呼吸の癖は、そのまま眠っているあいだの呼吸にも影響すると、ひふみ整体では考えています。
鼻ではなく口で呼吸していると、舌の位置が下がりやすく、喉の奥が狭くなりやすいと言われています。
また、胸だけで浅く呼吸する癖があると、横隔膜(呼吸に関わる大きな筋肉)が十分に使われず、呼吸の効率が下がりやすくなります。
「呼吸が浅い」という自覚がない方も多いのですが、日中の呼吸の癖を見直すことは、夜の呼吸を考えるうえでも一つの手がかりになります。
自律神経の乱れ・過緊張と眠りの浅さ
自律神経の中でも、交感神経が優位な状態が続くと、本来ゆるむべき場面でも身体の緊張が抜けにくくなります。
ひふみ整体では、このように緊張が慢性的に抜けない状態を「過緊張」と呼んでいます。
過緊張は、ひふみ整体が臨床の中で使っている独自の考え方で、医学的な診断名ではありません。
過緊張があると、眠りに入っても呼吸が浅く速いままになりやすく、口が開いた状態で眠ってしまうこともあります。
眠りが浅く、呼吸が口中心になると、それだけ気道に負担がかかりやすい条件がそろってしまいます。
– 病院で検査を受けても「異常なし」と言われることが多い
– マッサージやリラクゼーションを受けても、すぐに緊張状態に戻る
– 頑張り屋で、我慢しがちな性格である
このような傾向がある方は、日中の緊張が夜になっても抜けきらず、眠りの質に影響している可能性があります。体型に関わらず起こりうる視点です。
東洋医学から見た呼吸と眠り
東洋医学の考え方では、呼吸や喉の状態は「肺」の働きと関連づけられます。
また、加齢にともなう身体の変化や、眠りの深さは「腎」と結びつけて考えられています。
痩せている方の呼吸や眠りの浅さを、この「肺」「腎」の視点から捉え直すことで、姿勢や自律神経の視点と合わせて、不調をより立体的に見るヒントになることがあります。
東洋医学はあくまで一つの視点であり、これだけで原因を決めつけるものではありません。
ホルモンバランス・年齢にともなう変化
女性の場合、40代以降に女性ホルモンの分泌が揺らぎながら変化していきます。
呼吸に関わる筋肉の働きを保つ方向にはたらくホルモンもあると考えられており、その揺らぎによって、眠っているあいだに喉や舌の付け根の筋肉がゆるみやすくなる可能性があります。
また、年齢を重ねると、体型が変わらなくても喉まわりの筋肉の張りは少しずつ変化していきます。
「昔はいびきをかかなかったのに」という変化の背景に、こうした移り変わりがあることは少なくありません。
ひふみ整体が大切にしている視点
ひふみ整体では、こうしたお悩みに対して、キネシオロジー・筋力テストという検査法を用いて、姿勢の癖や自律神経の状態、呼吸のパターンなどを確認しています。
キネシオロジーとは、身体の反射を利用して反応を確かめる検査方法です。
大切にしているのは、「痩せているのに」という一点だけで見るのではなく、「なぜ気道や呼吸に負担がかかりやすくなっているのか」を、全身のバランスの中から探ることです。
同じお悩みでも、骨格や姿勢の影響が大きい方、呼吸や自律神経の影響が大きい方など、原因の重なり方は人によって違います。
こんなときは医療機関へ
次のような様子がある場合は、背景に医療機関での確認が必要な状態が隠れていることもあります。
– 眠っているあいだに呼吸が止まっていると指摘された
– 大きないびきのあと、あえぐように呼吸が戻ることがある
– 日中に強い眠気があり、しっかり寝ても疲れが取れない
– 朝起きたときに頭痛や口の渇きが強い
こうした様子がある場合は、まず睡眠外来や耳鼻咽喉科などの医療機関でご相談ください。
ひふみ整体でも、必要と考えられる場合は医療機関の受診をおすすめしたうえで、身体の面からできるサポートを一緒に考えています。
ご自宅でできるセルフケア
よくなる呼吸(4-9呼吸):鼻から4秒かけて吸い、9秒かけてゆっくり長く吐きます。吐く時間を長くすることで、副交感神経が優位になりやすいとされています。秒数は目安なので、苦しいときは吐く息を少し長くするだけでもかまいません。
胸だけで呼吸しない:息を吸ったときにお腹や脇腹がふくらむよう、横隔膜を使った呼吸を意識してみましょう。
日中に鼻で呼吸する感覚を思い出す:気づいたときに口を閉じ、鼻でゆっくり呼吸してみます。日中の癖は夜の呼吸にもつながりやすいと考えられます。
姿勢を見直す:デスクワーク中に頭が前へ出ていないか、猫背・巻き肩になっていないか、ときどき確認してみてください。
寝る前の環境を整える:就寝1時間前はスマートフォンを控え、朝は日光を浴びて体内時計を整えると、眠りの質のきっかけづくりになります。
横向きで眠ってみる:仰向けで気道が狭くなりやすい方は、横向きの姿勢を試してみるのも一つの方法です。
これらはあくまでセルフケアの一つであり、効果を保証するものではありません。
気になる様子がある場合は、まず医療機関で確認していただくことをおすすめします。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は「太った人の症状」というイメージが強いですが、あごの大きさや位置、姿勢や呼吸の癖、自律神経の乱れ、
ホルモンや年齢にともなう変化など、体型とは別の要因が重なって関わっている可能性があります。
「痩せているから関係ない」と考えてしまう前に、ご自身の姿勢や呼吸、日中の緊張状態を振り返ってみることが、身体と向き合う一つのきっかけになるかもしれません。
ひふみ整体では、検査を通じてお一人おひとりの背景を探りながら、心と身体の両面からサポートしています。眠りや呼吸の質が気になる方は、一度ご相談ください。
FAQ
Q. 痩せているのに睡眠時無呼吸症候群と言われました。なぜですか?
A. 体重は気道の狭さに関わる要因の一つですが、それがすべてではありません。あごが小さめ・後ろに下がっている骨格、頭が前に出た姿勢や猫背、口呼吸や浅い呼吸の癖、自律神経の乱れによる眠りの浅さなどが重なって関わっている可能性があります。原因を一つに断定することはできません。
Q. 睡眠時無呼吸症候群は整体で対応できますか?
A. ひふみ整体は医療機関ではないため、検査による診断や治療は行いません。無呼吸の確認は睡眠外来などの医療機関でご相談ください。ひふみ整体では、その背景にある姿勢の癖や呼吸のパターン、自律神経の状態を検査し、身体の面から負担を見直すお手伝いをしています。効果を保証するものではありません。
Q. どんな場合に医療機関へ行ったほうがよいですか?
A. 眠っているあいだに呼吸が止まると指摘された、大きないびきのあとにあえぐように呼吸が戻る、日中の強い眠気が続く、朝の頭痛や口の渇きが強いといった場合は、まず睡眠外来や耳鼻咽喉科などの医療機関でご相談ください。
Q. 自宅でできることはありますか?
A. 鼻から吸って長く吐く呼吸を意識する、横隔膜を使った呼吸を練習する、日中に鼻呼吸を思い出す、姿勢を見直す、横向きで眠ってみるといったことが、眠りや呼吸の質を整えるきっかけとして取り入れられることがあります。ただし、これだけで改善を保証するものではありません。











