腰椎すべり症 手術はしたくない
腰椎分離症とすべり症
この2つは、一緒に説明されていることも多いですが、
実際は別の疾患です。
背骨上部と骨盤をつなぐ役割をしている腰椎は、第1腰椎から第5腰椎まであって、
普通は横、正面、どの角度から見てもそれぞれの腰椎は綺麗に並んで立っている状態です。
分離症とは、
腰椎が疲労骨折して他の椎骨から離れている状態をいいます。
これは、第5腰椎によく見られます。先天性と後天性のものがあります。
分離症の原因
分離症は、10代の成長期に多く発症します。特に中高生でスポーツを頑張っている人におおいですね。
スポーツ選手の方は、一般の人に比べて
6〜8倍も分離症になりやすいというデータがあります。
腰を何度もひねったり重いものをもつなど、
何度も繰り返して腰に負担をかけることでおこるとされています。
すべり症とは、
椎間関節という背骨の関節が何らかの原因で壊れてしまったり、椎間板に異常が発生する事で腰椎の骨がずれてしまう事があります。
この腰椎のずれを「すべり症」と呼びます。
すべり症は腰椎の骨が前側、お腹側にずれてしまう「前方すべり」と、腰椎の骨が後ろ側、背中側にずれてしまう「後方すべり」の2種類の症状がありますが、
一般的にすべり症はほとんどが前方に腰椎がすべる前方すべりです。
さらにすべり症には形成不全性のすべり症と、分離のすべり症、そして変性のすべり症の3種類のすべり症に種類を分ける事が出来ます。
形成不全性のすべり症は生まれつき腰椎や椎間板に問題がある人に発生するすべり症です。
分離のすべり症は椎間板にある椎弓という部分の関節が割れてしまう事で発生するすべり症です。
そして変性のすべり症ですが、すべり症という場合にはこのすべり症の事を指す場合が多く、
女性ホルモンの減少や骨粗しょう症などが原因で腰痛を引き起こすすべり症としても知られています。
すべり症の原因
筋力低下(肥満や偏った食生活)、筋肉疲労(オーバーワーク姿勢の悪さ)、骨の変形(姿勢の悪さ・骨折捻挫といった外傷)
などによるものが多いです。
だから、どちらかというと、年齢が高くなるとその危険性が高くなります。
また、すべり症と分離症を一緒に発症しているのが腰椎分離すべり症ですね。
椎骨が他の椎骨から離れてしまった分離症の状態で、
そのまま椎骨が前や後に滑ってしまう状態です。
腰椎分離症の症状
- 腰を前に倒したり、横にひねったりして痛みがでる。
- ジャンプした時足をつくと、腰に痛みが走る。
- 腰に力が入りにくく不安な感じがする。
- 走ると腰が痛い
腰椎すべり症の症状
- 長い間立っていたり、同じ姿勢が長く続くと腰にだるーいような痛みがでる。
- 腰を反らしたり、前にかがむと痛みが強くなる。
- 脚に痺れが出るときがある。
- 少し歩くと痺れたり痛みが強くなるが、少し休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行)
分離症の状態があっても、すべり症であっても痛みが出ないこともありますが、
その場合は、疾患のある部位の周りの筋肉がしっかりとしている状態が考えられます。
反対にいうと、
分離やすべりの状態が起こった時には、その周囲の筋肉も過度に引っ張られて大きく傷ついているのです。
その筋肉の傷つきから痛みが発生していることが多いのです。
椎骨の骨折などによって、背骨の中を通っている神経が圧迫されている時には、神経のしびれなども出ます。
しびれなどがなくて痛みだけの場合は、多くの原因は筋肉と考えていいでしょう。
筋肉の状態をもとに戻してあげることで、
たとえ分離やすべりの状態があっても、
痛みを感じずに生活できるようになるのです。
ただ、そうはいっても、
自分ではどうやって筋肉の痛みを取るのか難しいですよね。
痛みがでて辛い時には次の対策をしてみてください。
対策
冷やすより温めましょう。
しびれがひどい時は、激しい運動は控えましょう。
背中を反らしすぎたり、胸を張りすぎないよう注意する。このためには腹圧を意識するとできます。
では腹圧を意識するのを練習してみましょう。
仰向けに寝転んで行う方が分かりやすいです。
膝を立てて、腰の下に手を入れます。手は指標となるだけなので置き方などは適当で大丈夫(笑)。
お腹に力を入れて、へこませます。
お腹の力で腰を床の方へ押すように意識します。
腰の下の手が押されているのが分かったらOKです。
息を吐きながらお腹で腰を押してくださいね。
慣れると立っていても、どこでもこの感覚がつかめますが、
腹圧のイメージが出来るまでは、仰向けに寝転んで練習しましょう。
病院でのアプローチ
腰の痛みがなかなかとれなくて、痛みがひどくなってくる場合や
何度も痛みを繰り返したり、しびれを感じる場合は、病院を受診する事をお勧めします。
まず、一般的にレントゲンをとります。
レントゲンをとることで、
骨の変形や骨折がないか、すべり症の状態でないかなどを知る事が出来ます。
一番多い「変性のすべり症」のケアの方法としては、あまり動かず安静にする事が一番のケアの方法とされています。
(尚、ひふみ整体では安静よりも動かしながらケアしていく方法をお伝えしています。
詳しくは下にスクロールして、「ひふみ整体でのアプローチ」を見て下さいね)
保存療法
他にも痛みを止める薬剤の使用や、腰椎を安定させるコルセットの装着などですべり症の症状を緩和し改善させる事が出来ると考えられています。
でもすべり症の中でも安静や薬剤の使用、コルセットの装着などで症状が改善しない場合には理学療法士による理学療法やマッサージ、電気マッサージ、軽い体操を実践するなどの積極的な治療が行われる事もあります。
これらの治療を実践する事ですべり症が原因で起きる腰痛の痛みの悪化を予防する事が出来、なおかつ再びすべり症を発症するのを予防する事が出来ます。
しかし、保存療法と呼ばれるこれらの治療を行ってもすべり症が改善しない場合もあり、その場合にはすべり症の手術を行い対処していく事となります。
手術
すべり症の手術には椎間関節の圧を取り除く除圧術があり、
除圧術には椎弓を切除する椎弓切除術、
部分的に椎弓を切除する椎弓切除術、
内視鏡を使って椎弓を切除する椎弓切除術があります。
そして必要な場合には脊柱を固定する脊椎固定術などの手術の種類があります。
椎間関節の圧を取り除く除圧術はすべり症の手術の中でもまず最初に行う手術の一つで、
手術では椎間関節を壊さないように注意を払いながら椎間関節の圧を取り除く為に骨を削って手術を行います。
腰痛の原因となるすべり症の手術において最も重要な事は、
確実に椎間関節の除圧を行って圧を取り除いて腰痛の症状を緩和させる事が目的と考えられているので、
あくまでも手術は椎間関節の圧を解放する為に行う事となります。
ひふみ整体でのすべり症へのアプローチ
すべり症は、背骨の一つである椎骨の状態が原因でしたね。
背骨というのは、絶妙な角度のカーブで、身体を支えています。
負担の少なくなるようなカーブを描くのが理想です。
でも、そのカーブの角度をキープしているのは、実は筋肉なのです。
筋肉がないと、骨格だけでは、立っていられません。
筋肉の状態が、こりすぎているとか、左右でかたさが違うとか、といった状態があると、
骨盤の傾向きが、前や後ろどちらかに傾きすぎていたり・・・
背中が丸まりすぎていたり・・・という事になります。
そしてその結果、背骨が、まっすぐになりすぎたり、
反対に、カーブがきつい部位が出てきたりしてしまいます。
そうして、背骨に常に同じ方向に力が加わりすぎる事で、椎骨の骨折が起きたり滑ったりしてしまうのです。
ひふみ整体では、
また、背骨のカーブを正常値でなくしている原因を変えていきます。
これは、骨盤が前に傾いている人なら、太ももの前の筋肉の張りを後ろ側とバランスがとれるようにします。
そして歩き方などのくせで、太ももの前の筋肉を過度に使って疲労させてしまう原因があるはずなので、
今ある痛みを、なるべく早く改善するのはとても大切なことですが、
今まで負担がかかっていた体の使い方を変えていかないと、筋肉の良い状態はキープできません。
ひふみ整体では、生活環境なども含めて色々とお話をうかがったあと、動作テストもして、負担をかけている原因というのを見つけ出します。
そしてその原因から変えていきます。
手術の項を読んでいただくと分かるように、
手術は、現在かかっている椎間関節への圧を取り除く事を目的としているので、
どうしてそこに圧がかかる状態になったのかには注目しません。
また、安静にしていると、椎骨への圧がある状態で筋肉が固まってしまう恐れがあります。
だからひふみ整体では、動かしながら痛みを改善していく方法をとります。
腰の筋肉だけでなく、骨盤や背骨、肩や太ももの筋肉といった、全体的なバランスを取る事で
部分的にかかっていた負担を減らしていきます。
無意識のうちについた癖を意識しだすことから、あなたの改善が始まります。
まずは、どんな状態で負担がかかっているのかを知る事。
そして本当にそこを変えている努力をすれば、
きっと体も応えてくれますからね~。
安心してくださいね。
一人で悩まず相談してくださいね。
ひふみ整体は2003年10月に神戸、三宮の北野坂に開業しました。
兵庫県、三ノ宮の各路線(JR、阪急、阪神、地下鉄)から北へ徒歩約3〜5分。
関西近郊や、県外からも定期的に通われる方がいる整体院です。
「土台となる足元から全身を整え、諦めざるを得なかった人生を再チャレンジできる整体院」
をコンセプトに掲げ、今年で20年目を迎えています。
腰痛、肩こりはもちろん、
自律神経の乱れ(頭痛、めまい、不眠、疲れ、だるさ、吐き気、)による、様々な不調に対応しております。
現在、日本自律神経整体協会関西リーダで活動している、院長の大塚真也は、エネルギー療法、自律神経整体、キヅキヒーリング、リメディ療法、など、骨格筋にアプローチする手技だけではなく、様々な視点から身体をみることにより、
これまでに述べ、5万回以上、施術を行ってきました。
その中で培った経験と知識をもとに、うつ、不登校などにも対応しています。
その他、最新のトレーナーの知識も積極的に取り入れており、
身体の使い方からクライアントにあった提案をすることで、根本的な解決を目指しています。
足元を重視する整体で培った知識と経験のもと、三宮巻爪センターも併設しております。
「巻爪の原因は足の使い方によるものが大きい」という考えから、
「ただ矯正する」のではなく「一生巻き爪を繰り返さない」ことを目指して、
「徹底したアフターケア」「ゴルフボールでの足指のトレーニング」「歩行指導」などを取り入れています。
矯正器具は、「日本フットケア整体協会」指導の元、株式会社リフレプロジャパンの特許取得製品 、意匠登録製品(日本製)「巻き爪矯正インベントプラス」を使用しています。装着時は痛みがなく、様々な形の爪に対応可能。
神戸の巻爪センターの中では特に再発防止に力を入れています。